シェルシートの定義をジェットセット流に解釈をしますと。
多くの他のレカロ製のシートのように、ゴムのクッション材をもたない、
また餅網のようなクッション材をもたない、またママチャリの
サドルのような座面の可動構造を持たずに、シェルシート本体は樹脂
などの整形品の器状のものに、薄いないしはやや厚いクッション材を、
置くまたは貼り付けたものをシェルシートと呼びます。

シートに対する感想は個人差の塊による部分がございますが
過去３０数年間レカロに携わった印象から申し上げると
本当の競技で用いる以外でこれらを好む方の評価の源は
背もたれの腰から上の前後剛性が高いので教習所で教えられた
クラッチミートを正確に再現を行いたいマニュアル乗りさまには
とても評価が高いものとして考えられます。

また構造上座面の真ん中にウレタンクッションを置く、背もたれの
真ん中に取り外せる（外せないものも有る）クッションを置くこと
により、シート側方の縫い取り表皮とのテンションが無いゆえ自然
変形の柔らかさが無意識のうちにやさしい乗り心地を伝えて来る性能が
評価されたりします。

普通はあまり販売をされるものではありませんが、多くの方が
上記の理由を理解することもなく、直感的にお求めになられる
場合もございます。もちろんそれなりの場所で、それなりの所業を
なさる方の健康と安全を守ることに働く評価も忘れてはなりません。

リクライニングできるシェル型シート、、
実は３０年ほど前からあります。
簡易リクライニングにちかいトルソ角
変更可能のレカロラリーという製品が
最初かとおもいました。
現物は伊香保おもちゃと人形の博物館の
三階の展示場の高いところに当社寄贈の
ものが鎮座していると思います。

重心を下げるために用意した樹脂シートや
アイポイントをさらに下げレーシーな雰囲気を
お車に簡単に持ち込め、重量も純正シートより
はるかに軽量化されたことを主に、スポーツカー
愛好家に好まれるシェル構造シートです。

リクライニング機能が無い分、サイドブラケットで
アングルのアジャストが可能なので
レカロのワンポジションフレームには
場合によってはこの種のシートのほうが
救われることもあります。乗降でのしにくさが
伴うのはご容赦ください。
JETSETにおきましては本格的ユーザーの
比率がとても高くかんじます。